ジーンズのリペア方法

見せるリペア

ジーンズのリペアの方法には、大きく分けて2種類あります。ひとつは、傷ついた部分を出来るだけ目立たなくする、隠すリペアであり、もうひとつは、敢えて傷ついた部分を目立つようにする、見せるリペアです。

 

何故、わざわざ傷ついた部分を見せるのかと聞かれても、ファッションだからとしか言いようがありませんが、ジーンズのキズは、そのジーンズの歴史でもありますし、その人の個性でもあるので、それをそのまま残したいと思う気持ちから来ているものだと思われます。

 

その一般的な方法は、破れている箇所の裏から擬似的な横糸を入れた後、その横糸をあえて見せるようにして上からステッチをいれていくものです。擬似的に入れる横糸は白いものを使用することが多いですが、ステッチを施す糸は、様々な色を使用することで、個性的な仕上がりにすることができます。

 

また、当て布を使用する方法では、もともとのジーンズの色とは異なる色落ち具合の生地をあえて使用し、その上から目立つ色の糸で不規則にステッチをいれていき、傷ついたところを引き立たせていきます。

 

このときに、さらに擬似横糸を加えたりして個性的な仕上がりにしていくことも出来ます。このようにしてリペアしたジーンズは、まさに個性的であり、それこそ世界にひとつしかない貴重なジーンズとして生まれ変わるのです。