ジーンズのリペア方法

ジーンズが破れる原因

ジーンズが破れるのは、ほとんど磨耗による場合が多いです。特に磨耗が激しいのは膝から腿にかけての部分です。その次に、ヒップから股下にかけて破れることが多くなるようです。

 

ジーンズが破れている部分を見ると、横糸だけが残り、縦糸が擦り切れてちぎれた状態になっていることがほとんどです。デニムの生地は、縦糸がインディゴ染めされたもの、横糸が生成りの染色されていない糸で綾織に織られています。そして、ほとんどの場合、表面側に縦糸、裏側に横糸が見えています。

 

表側に出ているのは縦糸であるために、まず磨耗し始めるのは縦糸からということになります。そういう訳で、穴が開くきっかけは縦糸から始まります。縦糸が切れてしまうと、デニム生地の織りの組織が崩れていってしまい、横糸だけが残った状態になります。この状態でもすでに破れているように見えますが、そのまま穿き続けたり、洗濯をしたりすると横糸も切れてしまい、完全に穴が開いた状態になってしまいます。

 

また、ジーンズを穿いていると折りジワが付いてきますが、特にその部分から破れていくことが多いようです。座る度にこの折りジワが付き、摩擦が集中するために、穴が開きやすい状態になっていくのです。

 

あとは、裾の後ろ側が長すぎる場合、靴で踏み続けてちぎれた状態になりやすいです。ポケット口やポケットの袋も、手の出し入れを頻繁に行うために、磨耗が激しく破れやすくなります。