ジーンズのリペア方法

リペアの注意点

せっかくリペアしたのに、穿いているうちにリペアした周りから、また破けてきてしまうということがよくあります。この場合は、穴が開いているところだけをリペアしてしまっているからだと考えられます。とくに、何年も穿いているジーンズで、生地が薄くなって擦り切れてしまったものの場合は、穴のところだけをリペアしてもあまり効果がありません。

 

穴の開いていないところも生地が弱っているために、またすぐに破けてくる可能性があるからです。そうならないようにするためには、穴の開いているところだけでなく、生地がしっかりとしているところまで当て布を当てるようにし、弱っているまわりの生地も補強してあげることが大事です。

 

当て布はなるべく大きめにすることがポイントになるのです。ただ、当て布にあまり厚手のものを使用すると、出来上がった時に当て布の形が浮き出てしまったり、穿いたときにゴワついた感じになってしまいます。

 

また、当て布が厚いと、当て布を当ててある部分と、あてていない部分との生地の強さに差がつき過ぎてしまい、その境目のところが弱くなってしまいます。そういう意味では、当て布は弱くならない程度に薄い方が良いのです。その方がしなやかさがあり、履き心地もよくなります。当て布の選択にも多少の経験とセンスが必要かも知れません。